「中学校に入る前に、英語はどこまで先取りしておけばいいんだろう?」
小6の子どもとAI家庭教師を使って英語の先取り学習を始めてから、ずっと気になっていたことです。
以前の記事では、「なぜ小6から英語を先取りするのか」「なぜAI家庭教師を使うことにしたのか」を中心に書きました。
今回はそこから一歩進めて、
「具体的に何を、どこまでやるのか?」
を考えます。
我が家では当初、中1で習う内容を順番に進めていけばいいと思っていました。
ところが実際にやってみると、be動詞と一般動詞の使い分けでつまずきました。
ここがまだ曖昧なのに、新しい文法へ進んでいいのか。
それとも、いったん止まって復習した方がいいのか。
そこで今回は、「そもそも小学校卒業までに英語はどこまで学ぶのか?」というところまで戻り、文部科学省の学習指導要領などを確認してみました。
調べる前は、
「小6ならbe動詞まで」
「一般動詞まで」
といった目安が見つかるのではないかと思っていました。
しかし、実際にはそんな単純な話ではありませんでした。
結論|「中1の○○まで」という一律の正解はなかった
今回、公的資料を確認した範囲では、
「小6のうちに、中1英語の○○まで先取りしておくべき」という一律の基準は確認できませんでした。
「be動詞まで」
「一般動詞まで」
「疑問文・否定文まで」
「三単現まで」
といった具体的な先取りラインが、学習指導要領で決められているわけではありません。
一方で、小学校で何を学び、それが中学校でどう発展していくのかについては示されています。
そこで我が家では、中1英語をできるだけ先まで終わらせるのではなく、
- 小学校で学んだ基本的な読み書きを確認する
- 英単語を少しずつ定着させる
- 現在つまずいているbe動詞と一般動詞を復習する
- 文法だけでなく、聞く・話す・読む・書くにも触れる
ことを、中学入学までの方針にしました。
「どこまで進んだか」より、「中学校で学習を続けられる土台があるか」を優先する。
これが現時点での我が家の答えです。

そもそも小学校卒業までに英語はどこまで習う?
まず確認したのが、小学校の学習指導要領です。
現在は、「中学校に入って初めて本格的に英語を始める」というわけではありません。
小学校で扱う英単語は600~700語程度
文部科学省の小学校学習指導要領解説では、小学校段階で扱う語について600~700語程度という目安が示されています。
ただし、ここで気をつけたいのが、
「600~700語を扱う」=「600~700語すべてのスペルを暗記する」
と考えないことです。
語彙は、見たり聞いたりして意味が分かるものと、自分で話したり書いたりするときに使えるものが、必ずしも同じではありません。
そのため我が家では、「600~700語」という数字だけを見て、すべてのスペル暗記を目標にする進め方は取らないことにしました。
現在は少ない単語数を使って、
読む → 意味を確認する → 書いてみる → 後日もう一度確認する
という形で繰り返しています。
高学年では「読む・書く」も始まっている
小学校高学年の外国語では、
- 聞くこと
- 読むこと
- 話すこと[やり取り]
- 話すこと[発表]
- 書くこと
を扱います。
つまり、
小学校=聞く・話す
中学校=読む・書く
と完全に分かれているわけではありません。
小学校ですでに「読む」「書く」も始まり、それを踏まえて中学校の学習へ進んでいきます。
中学文法につながる表現にも触れている
小学校英語でも、
I am ~.
I like ~.
など、中学校で文法として整理していく表現に触れます。
ただし、
「これはbe動詞です」
「一般動詞の疑問文だからDoを使います」
といった形で、中学校と同じように文法体系を中心として学ぶこととは区別して考える必要があります。
小学校では、実際のやり取りの中で表現に触れ、使う経験が重視されています。
ここは、我が家の先取り学習を考え直すうえでも重要なポイントでした。
中学校に入ると英語は何が変わる?
中学校では、小学校で触れてきた英語を土台として、さらに学習を進めます。
小学校英語を土台として学習が続く
たとえば小学校で、
I like soccer.
のような表現に触れていたとしても、中学校では表現を使うだけでなく、その文の仕組みも整理しながら学習していきます。
我が家が現在苦戦しているbe動詞と一般動詞の違いも、その延長線上にあります。
小学校で学習した語に1600~1800語程度の新語が加わる
語彙量も増えます。
中学校では、小学校で学習した語に1600~1800語程度の新語を加えて扱うことが示されています。
ここで注意したいのは、
「中1で1600~1800語を覚える」という意味ではない
ことです。
中学校3年間で扱う新語についての目安です。
数字だけを見るとかなり多く感じますが、「入学前に全部覚えておかなければ」と考える必要はありません。

文法だけでなく「英語を使う」ことも忘れない
今回調べて、我が家の学習方法で一つ修正したいと思ったことがあります。
それが、
文法問題だけに偏らせないこと
です。
be動詞と一般動詞でつまずいたからといって、
「AreかDoかを選ぶ問題だけを繰り返せばいい」
という話ではありません。
聞く、話す、読む、書く。
こうした活動も、AI家庭教師の授業の中へ少しずつ入れていくことにしました。
では小6で何をやる?我が家の「中学入学までの先取りライン」
ここからは、公的資料で決められた「推奨先取り範囲」ではありません。
公的資料を確認したうえで、現在の子どもの理解度から我が家で決めた方針です。
| 項目 | 我が家の現在の方針 |
|---|---|
| アルファベット・基本的な読み書き | 小学校内容として確認 |
| 基本単語 | 読み・意味・スペルを少しずつ |
| be動詞・一般動詞 | 現在の重点復習 |
| 聞く・話す・読む・書く | 一つに偏らせない |
| 新しい文法 | 理解度を見ながら進める |
| 中1全範囲 | 入学前完了を目標にしない |
① アルファベットと基本的な読み書きを確認する
これは中学校内容の「先取り」というより、小学校で学んだ内容の確認と考えています。
「完璧」を目標にするのではなく、基本的な読み書きで困るところがないかを確認します。
② 基本単語を少しずつ定着させる
英単語も、一気に何百語とは進めません。
現在は少ない単語数で、
読み・意味・スペル
を確認し、一度できた単語も後の授業でもう一度出しています。
「一度できた=もう終わり」ではなく、忘れたころにも確認する形です。
③ 現在つまずいているbe動詞・一般動詞を復習する
ここは現在の最重要ポイントです。
新しい文法へ進むより、
You are a student.
と
You play soccer.
の違いなどを確認しながら、be動詞と一般動詞の使い分けを復習しています。
特に実際の授業では、
Are you ~?
と
Do you ~?
で迷う場面がありました。
このときの様子は、こちらの記事に詳しく記録しています。

④ 聞く・話す・読む・書くの一つに偏らせない
これは今回の調査で、以前より意識するようになった部分です。
AI家庭教師を使っていると、画面上の穴埋め問題や選択問題だけでも授業を進められてしまいます。
しかし、それだけに偏らないよう、
- 音声で聞く
- 実際に答える
- 英文を読む
- 自分で書く
といった活動も取り入れていく方針です。

小6で無理にやらないと決めた3つのこと
「何をやるか」と同時に、何をやらないかも決めました。
① 中1英語を全部終わらせること
先取りというと、「どれだけ先へ進んだか」に目が向きがちです。
しかし我が家では、中1範囲を小6のうちにすべて終わらせることを目標にはしません。
② 600~700語すべてのスペル暗記
小学校で扱う語数だけを見て、
「では全部書けるようにしよう」
とは考えないことにしました。
少ない単語から繰り返し確認していきます。
③ 理解が曖昧なまま次の文法へ進むこと
三単現など、さらに先の文法へ進むこともできます。
しかし現在は、be動詞と一般動詞が曖昧なまま、覚えるルールだけを増やすことを優先しません。
これは、
「小6では三単現をやらない方がいい」
という意味ではありません。
あくまで、現在の子どもの理解度から決めた我が家の順番です。
実際に先取りして「Are you」と「Do you」で止まった
最初から、この方針だったわけではありません。
当初は、中1英語を順番に先取りしていけばいいと考えていました。
そのときの考え方については、こちらの記事にまとめています。

上の記事では「なぜ先取りするのか」を中心に書き、この記事では「具体的に何を、どこまでやるのか」を整理しています。
ところが実際にAI家庭教師で授業をすると、Are you ~? と Do you ~? の使い分けで迷いました。
そこで、予定どおり先へ進むのではなく、一度止まることにしました。
さらに、AI側の授業設計も修正しました。
どこまで進めるのか。
何を重点的に復習するのか。
どの状態なら次へ進むのか。
子どもをAIに合わせるだけでなく、AI側を子どもの理解度に合わせて変えていく。
これも現在の学習で重視している部分です。
最初の定期テストから逆算すればいい?
「それなら、中1最初の定期テスト範囲まで先取りすればいいのでは?」
とも考えました。
そこで2026年度に神奈川県内で公開されている中1英語の定期テスト情報も調べてみました。
しかし、確認できる試験範囲や内容は学校によって同じではありませんでした。
その調査については、こちらの記事にまとめています。

そこで我が家では、
小6で土台を作る
↓
中学入学後に教科書・授業進度を確認
↓
定期テスト前にAI家庭教師を学校の範囲へ合わせる
という順番で進めることにしました。
小6の段階ですべてを予測するのではなく、入学後に学校の実際の進度へ合わせる余地を残しておく考え方です。
まとめ|「どこまで進んだか」より「中学で使える土台」
今回、
「小6で英語はどこまで先取りすればいいのか?」
を調べてみました。
しかし、公的資料を確認しても、
be動詞まで
一般動詞まで
三単現まで
といった一律の答えは見つかりませんでした。
一方、小学校ではすでに「聞く・話す・読む・書く」を扱い、中学校ではその学習を踏まえて先へ進むことが分かりました。
そこで我が家では、
「中1英語をどこまで終わらせたか」ではなく、「これまで扱った内容をどこまで使えるようになったか」
を見ることにします。
現在つまずいているbe動詞と一般動詞は、先へ進むより復習を優先する。
ただし、文法問題だけに偏らない。
我が家の現在の考え方を一言にすると、
先取り=先へ進むことではなく、中学校で学習するための土台を先に作ること。
です。
もちろん、これはまだ中学入学前に立てた仮説です。
本当にこの方針でよかったのかは、中学入学後の授業や最初の定期テストで答え合わせします。
その結果も、このブログで記録していく予定です。
「塾なし×AI家庭教師」で神奈川県公立高校を目指す全体の流れは、こちらにまとめています。
▶ 【完全ガイド】塾なしで神奈川県公立高校に合格するためのAI活用法
参考資料
本記事では、小学校・中学校の外国語教育について、主に以下の文部科学省資料を参考にしました。
- 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語活動・外国語編
- 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編
- 中学校外国語:移行期間における指導資料(小中接続・帯活動)
- 外国語(英語)用ふり返り学習教材
本記事で紹介した家庭学習の進め方は、これらの資料を参考にしながら、現在の子どもの理解度に合わせて我が家で試している方法です。

コメント