神奈川県の高校受験を塾なしで進める方法|AI家庭教師を使った我が家の実践記
「神奈川県の高校受験は、塾なしでも大丈夫?」
我が家も、最初はそこから考え始めました。
このブログでは、神奈川県在住・現在小学6年生の子どもと、集団塾に頼らず公立高校を目指す取り組みを、実際の学習記録とともに公開しています。
ただし、我が家が考える「塾なし」は、何もしないことではありません。
現在地を確認し、目標を決め、家庭で学習し、うまくいかなければ方法を修正する。
その中で我が家が取り入れたのが、AI家庭教師です。
AIにすべてを任せるのではなく、子どもの学習に実際に使いながら、
使う → 問題を見つける → 原因を考える → 修正する → また使う
というサイクルを繰り返しています。
このページでは、神奈川県で「塾なしで高校受験を進める」という選択をした我が家が、何を考え、何を調べ、実際に何を試しているのかをまとめます。
まだ高校受験の結果が出たわけではありません。
だからこそ、成功談としてではなく、実際の家庭学習の過程と、その中で見つかった問題や改善を記録していきます。
このブログが向いている家庭・向いていない家庭
先にお伝えしておくと、このブログの内容は、次のような家庭に特に役立つと考えています。
- 神奈川県内の公立中学校に進学し、公立高校合格を目指している
- 「内申点」と「当日の学力検査(テスト本番の得点)」、どちらも大事にしたいと考えている
- 集団塾に高額な費用をかける前に、まずは家庭でできることを試したい
- AIツールを学習に取り入れることに抵抗がない、もしくは興味がある
逆に、最難関の県立トップ校(内申・当日点ともに極めて高い水準が要求される学校)や、中高一貫の私立受験を目指す家庭には、このブログの内容はあまり参考にならないかもしれません。
あくまで「内申点を堅実に積み上げつつ、当日の得点力も並行して鍛える」という、中堅〜中堅上位校を目指す家庭向けの実践記であることをご理解いただければと思います。
なぜ「内申点」が最重要テーマなのか
神奈川県の公立高校入試を理解する上で欠かせないのが、内申点の仕組みです。
神奈川県の内申点は「中2の成績(1倍)+中3の成績(2倍)」という計算方式が採られています。
中1の成績そのものは点数化されませんが、中1でつまずいた子が中2・中3で急に高得点を取ることは現実的に難しいため、「中1の土台作り」が全体の合否を左右すると言っても過言ではありません。
さらに、多くの公立高校では内申点と当日の学力検査が同等(またはそれに近い比率)で評価されるため、「内申さえ良ければ安心」でも「当日一発勝負でどうにかなる」でもないという、両輪型の対策が求められます。
詳しい入試制度の解説は、以下の記事もあわせてご覧ください。
▶ 神奈川県公立高校入試の内申点、実際の計算方法を徹底解説(準備中)
我が家の前提と、AI家庭教師という選択
我が家は、中1の間は集団塾を使わず、英語の専用コーチとしてAI家庭教師を導入するという選択をしました。
この選択に至った背景と、最初の先取り学習戦略については、こちらの記事にまとめています。
▶ 塾なしで新中1の壁を突破!英語のAI家庭教師で小6のうちにやるべき先取り戦略

「なぜ塾ではなくAIなのか」「浮いた予算をどう使うつもりか」といった、意思決定の背景をこの記事で詳しく説明しています。
小6でどこまで先取りする?我が家が立てた方針
「先取り」を決めたものの、具体的にどこまで進めればいいのかは、また別の悩みでした。中1の内容を順番に全部先取りすればいいのか、それとも別の考え方があるのか——文部科学省の学習指導要領まで遡って調べ、我が家なりの方針を整理しました。

「どこまで進んだか」より「中学校で学習を続けられる土台があるか」を優先する、という方針にたどり着いた経緯と、実際につまずいた「Are you」と「Do you」の壁との関係も、あわせて紹介しています。
実践ステップ①:まず現在地を知る「実力診断」
いきなり先取り学習を始める前に、我が家がまず行ったのが「実力診断」です。子どもが萎縮しないよう配慮しながら、AIに現在の英語力を診断させるためのプロンプトを設計しました。
▶ 塾なしAI家庭教師、テストより先に「実力診断」から始めた話(プロンプト全文公開)

実際にこのプロンプトを使って診断してみた結果と、そこから見えてきた子ども自身の本音(「もっとはっきり課題を指摘してほしい」)については、こちらで報告しています。
▶ 塾なしAI家庭教師、実際に「実力診断」をやらせてみた結果

実際の中1最初の英語定期テストを調べてみた
先取り学習を進める中で、「今やっている内容は、本当に中1最初の定期テストにつながっているのか」が気になりました。そこで、2026年度に神奈川県内の公立中学校で実施された中1最初の英語定期テストについて、公開情報をもとに調査し、我が家の先取り学習と照らし合わせています。

学校によって出題範囲や内容にはかなり差があった一方、「be動詞と一般動詞の使い分け」など、現在重点的に取り組んでいる内容と重なる部分も見えてきました。
実践ステップ②:ゴールから逆算する「アンカー大問方式」
診断で現在地がわかったら、次はゴールを明確にする番です。
我が家では、実際の中1・1学期期末テストを想定した模擬テストを用意し、「大問1つずつを倒していく」という進め方(アンカー大問方式)を採用しています。
▶ 神奈川県公立中学校アレンジ模擬テストを”ゴール”にしてみた話


実際にやってみると、想定していなかった課題が次々と見つかりました。
この課題をプロンプトに反映した2回目のレッスンでは、子ども自身が授業の進め方を提案してくれるようになりました。

改善を重ねた3回目のレッスンでは、「1回3語・15分」という新しい学習スタイルが実際に定着してきた様子を報告しています。
▶ アンカー大問方式3回目、「1回3語」スタイルが定着してきた話

順調に単語が定着していく一方で、「このまま単語だけを続けていていいのか」という疑問が浮かびました。AI家庭教師にその疑問をそのままぶつけたところ、単語学習と文法学習を交互に進めるカリキュラムへの軌道修正を提案されました。
▶ 「単語だけでいいの?」保護者の疑問からカリキュラムを軌道修正した話

この軌道修正を経て迎えた初めての文法回では、中1英語の定番のつまずき「be動詞と一般動詞の使い分け」に向き合うことになりました。
▶ 初めての文法回、「Are you」と「Do you」の壁にぶつかった話

続く単語回では、book・English・guitarの3語を新しく習得しつつ、プロンプトの新しいつまずき(あいさつ・進捗の繰り返し、正誤判定なしで次に進んでしまう)にも遭遇しました。
▶ book・English・guitarを覚えた日と、「毎回あいさつ」問題

AI家庭教師を実際に試してみたい方へ
ここまで紹介してきたように、我が家のAI家庭教師は、最初からうまく動いたわけではありません。
実力診断からスタートし、実際に子どもとの学習で使いながら、授業が思うように進まない問題や、プロンプトのつまずきを一つずつ修正してきました。
その試行錯誤をもとに、実力診断からVer.1プロンプト、実際に経験した12のつまずきと改善策までをnoteにまとめています。
無料部分では「実力診断プロンプト」を公開しています。
「まずは自分の子どもでもAI家庭教師を試してみたい」という方は、実力診断から試してみてください。
「そもそも塾は必要なのか」を調べてみた
AI家庭教師での実践と並行して、「そもそも塾(特に内申点対策で語られる個別指導塾)は何をしているのか」を客観的に調べました。
▶ 「集団塾は受験特化、個別指導塾は内申点特化」は本当か?「学校別テスト対策」塾を比較してみた

この調査を通じて見えてきたのは、個別指導塾の核となる機能(学校別の予習復習、つまずきの個別解説)は、AIでも代替できる可能性が高いという仮説でした。
一方で、「なぜそもそも、今の中学生にはこれほど手厚い対策が必要とされるのか」という、より根本的な疑問も生まれました。この点は、以下の記事で考察しています。
▶ 公立高校入試は本当に難しくなったのか?教科書と入試のギャップを考察する

塾に通った場合、実際いくらかかるのか
「塾なし」という選択をするにあたり、比較対象として「塾に通った場合の費用感」も整理しておく必要があります。文部科学省の調査データなどをもとに、神奈川県における塾代の相場と、学年別の費用シミュレーションをまとめました。
▶ 神奈川県の塾代平均はいくら?中1〜中3でかかる費用をシミュレーション

我が家が「中1・中2はAIで乗り切り、浮いた予算を中3の夏期講習に回す」という方針を立てた背景にも、このシミュレーションが関わっています。
AI家庭教師を安定して運用するための工夫
レッスンを重ねる中で、ChatGPT無料版特有の「長い会話では精度が落ちる」という課題にも直面しました。この課題にどう対処しているかは、以下の記事にまとめています。
▶ 無料版ChatGPTで「記憶が薄れる」問題に対処する方法

課金せずに安定した運用を続けるための、プロンプト設計(静的プロンプトと状態サマリーを分ける方法)を公開しています。
また、プロンプトを整えた後も、「AIが授業開始前に確認を挟んで問題が出題されない」という新しいつまずきに遭遇しました。その原因と改善策は、以下の記事にまとめています。
▶ AIが「準備はいい?」と聞いて先に進まない問題を直した話

「〜してから」という緩やかな順番の指示では、AIにとって十分な強制力を持たないことがある、という気づきから、プロンプトの先頭に「最優先ルール」を追加した経緯を公開しています。
さらに、文法回では一度に4つの不具合(疑問文の誤解釈、正誤判定ミス、早期終了、応答フォーマットの乱れ)が重なって見つかりました。それぞれの原因と対処法は、以下の記事にまとめています。

抽象的な指示がAIにどう誤解釈されうるか、「速さ」を求めるルールが「正確さ」を犠牲にすることがある、といった、プロンプト設計に共通する教訓を公開しています。
こうした試行錯誤を重ねる中で、「1つの巨大なプロンプトに、すべてを詰め込む」という方法自体に構造的な限界があるという結論に至りました。これまで発生した問題の総まとめと、次の段階(Ver.2)への移行を決めた経緯は、以下の記事にまとめています。
▶ 1プロンプト版の限界に気づいた話:Ver.2への移行を決めました

この記事は、これまでの「AI家庭教師 実践記」「家庭学習のコツ」シリーズの一区切りとなる記事です。ここで紹介している1プロンプト版(単語練習版・文法練習版)は、無料の生成AIを使う方向けの実用的な選択肢として、このまま公開を続けます。Ver.2以降の取り組みは、新しいフェーズとして今後追記していきます。
その第一弾として、ChatGPTの「プロジェクト」機能を使ったVer.2の設計内容を、以下の記事で公開しています。
▶ AI家庭教師Ver.2、ChatGPTの「プロジェクト」機能で作り直しました

役割ごとに6つのファイルへ分離し、「STATUS_SNAPSHOT」というチャット内でのバトンリレー方式によって、ファイルを直接書き換えることなく前回の記憶を引き継ぐ仕組みを公開しています。
実際にVer.2で最初の授業を行うと、5つの新しい課題が見つかりました。

その課題を踏まえた改良版の内容(カリキュラム設計の2つの選択肢、実際に採用した中間案の考え方など)は、以下の記事で全文公開しています。
▶ Ver.2改良版:TeacherSystem・Curriculumの変更点を全文公開

改良後も、音声入力ならではの新しいつまずき(「もしもし」という相槌をきっかけに授業が雑談モードへ切り替わってしまう現象)が見つかりました。原因の分析は、以下の記事にまとめています。
▶ Ver.2、音声で「もしもし」と言ったら授業が雑談に変わった話

この分析を踏まえた「授業モード維持」の追加内容(TeacherSystem Ver.2.3)は、以下の記事で全文公開しています。

Ver.2.3は授業自体はおおむね満足のいく進行でしたが、複数回のセッションをまたいで使う中で、今度は「終了前復習がセッションごとに正しく実行されない」という新しい課題が見つかりました。
▶ Ver.2.3は満足の進行、それでも見つかった「セッション境界」の課題

この課題を踏まえた「セッション境界」の明示(TeacherSystem Ver.2.4、RuntimeLog Ver.2.2)は、以下の記事で全文公開しています。

その後、「単語を思い出せない子どもに、どうヒントを出すべきか」という教え方の工夫(1文字ずつヒントを出す「段階ヒント」)も追加しました。
▶ Ver.2.5、単語を思い出せないときの「段階ヒント」を追加しました

さらに、「1回のセッション」だけでなく「1日の学習をどう組み立てるか」という、より上位の日次設計にも取り組みました。3単語で1日の学習が終わってしまう問題を踏まえ、「1セッションの上限」と「1日の目標セッション数」を分離する改善を行っています。

この仕組みを実際に動かしてみると、セッションが変わるたびに「続ける?」と毎回聞かれてしまう、小さな不具合が見つかりました。

その後、子どもからの「これまで全体の問題も復習したい」という要望をきっかけに、「1セッション=3新出語」という前提そのものを見直し、過去正解・過去不正解の復習も含めた「1日5セッション制」へ全面刷新しました。

AI家庭教師の改善だけを時系列で追いたい方へ
ここまで紹介してきたAI家庭教師は、最初から現在の形だったわけではありません。
実力診断から始まり、アンカー大問方式、1プロンプト版の限界、Ver.2への移行、授業モード、セッション管理、段階ヒント、1日5セッション制、そして現在のVer.2.10まで、実際に子どもとの授業で使いながら問題を見つけ、修正を繰り返してきました。
この完全ガイドでは「塾なし×AI家庭教師」で神奈川県公立高校を目指す取り組み全体を扱っていますが、AI家庭教師そのものの改善については、別ページで時系列に整理しています。
使う → 問題を見つける → 原因を考える → 修正する → また使う
という改善の流れだけを最初から追いたい方はこちらをご覧ください。

その後、実際に1日5セッション制で授業を運用する中で、授業終了時の「生徒への表示」と「保護者向けの記録」を分ける必要が見えてきました。
子どもが「今日はこれで終わり」と伝えたときに、保護者向けの詳細な報告まで生徒画面に自動表示される設計になっていたためです。
そこでVer.2.10では、学習結果を内部に記録することと、その記録を生徒画面に表示することを分離しました。
授業終了時には、生徒には短い終了メッセージだけを表示し、保護者向けの詳細なまとめは、保護者から明示的に依頼された場合に出す設計へ変更しています。

また、1日5セッション制で実際に英単語の復習を続ける中で、「一度正解した=覚えた」とは限らない場面も見えてきました。
実際の授業で何が起きたのか、「覚えた」と「思い出せる」の違いについてはこちらにまとめています。

このページは実践に合わせて更新しています
このガイドは、我が家の実践が進むたびに内容を更新しています。
AI家庭教師についても、最初から完成した仕組みがあったわけではありません。
実際の授業で問題を見つけ、
使う → 問題を見つける → 原因を考える → 修正する → また使う
というサイクルを繰り返してきました。
現在のAI家庭教師はVer.2.10です。
最新の改善では、授業終了時の生徒向け表示と、保護者向けの学習記録を分離する設計に変更しました。
→ AI家庭教師Ver.2.10|授業終了後の「保護者報告」を自動表示しない設計に変更しました
今後も、実際に使って新しい問題が見つかった場合は、このページと改善履歴に反映していきます。
まとめ:このブログの読み方
改めて、このブログの構成を整理すると、以下のようになります。
| テーマ | 記事群 |
|---|---|
| 実践記録(メイン) | 先取り戦略→実力診断→診断結果→アンカー大問方式→テスト結果 |
| 調査・考察 | 塾の比較調査、教科書と入試のギャップ |
| データ・費用 | 塾代シミュレーション |
「内申点をきちんと確保しながら、当日の得点力も鍛えたい」——同じ課題を持つ神奈川県の保護者の方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
今後の更新も、ぜひ追いかけていただければと思います。
完成版のAI家庭教師を試したい方へ
実践を通じて改善したVer.1プロンプトと12のつまずき・改善策をnoteにまとめています。無料部分では実力診断プロンプトを公開しています。