「前にできたから大丈夫」と思っていた
英単語を勉強していると、「この単語は前に答えられたから、もう大丈夫」と思うことがあります。
我が家でも、AI家庭教師を使って英語の先取り学習を続ける中で、そう考えていました。
ところが、復習を続けていると少し違うことが見えてきました。
前にできた単語でも、時間を置くと出てこないことがある。
そこで、AI家庭教師の復習の考え方を変えてきました。
「間違えたものを復習する」だけではなく、一度できたものも、もう一度思い出せるか確認する。
今回は、その実践で見えてきたことを記録します。
「正解した」と「思い出せる」は同じではなかった
英単語の学習では、正解できると「覚えた」と判断しがちです。
でも、実際に時間を置いてもう一度出してみると、「前はできたのに、今回は出てこない」ということがありました。
ここで我が家が注目するようになったのが、**「その場で正解できたか」ではなく、「あとから自分で思い出せるか」**という違いです。
これは、今回の実践を通して強く意識するようになった部分です。

実際に「busy」が出てこなかった
実際の英単語学習では、こんな場面がありました。
以前学習した busy。
復習で出題すると、子どもは、
「bからだったっけ」
と反応しました。
最初の文字は思い出せています。
そこでヒントとして、「bu」まで提示しました。
それでも、
「わからん」
となりました。
最終的には答えを確認して、busyを思い出しました。
この一連のやり取りを見て、「busyは一度勉強した」という事実だけでは、その後も自力で思い出せるとは限らないことが分かりました。
ここで大事なのは、できなかったことを責めることではありません。
むしろ、「今は思い出せない」という状態を発見できたことに意味があると考えています。
だから「できた問題」も復習対象にした
以前の設計では、どうしても「間違えた問題を復習する」という考え方になりやすいものでした。
しかし、実際に使ってみると、
- 一度正解した
- そのときは答えられた
- でも時間が経つと出てこない
というケースがあります。
そこで現在は、「一度正解したから卒業」ではなく、時間を置いてもう一度出すという考え方を取り入れています。
AI家庭教師のVer.2.9では、1日の学習の中に、
- 新出
- 過去に正解したもの
- 過去に間違えたもの
を組み込む形へ変更しました。

単純にセッション数を増やしたのではなく、過去の学習も含めて1日を設計する変更です。
この変更のきっかけになったのは、子どもから出た、
「これまで全体の問題も復習したい」
という要望でした。

AIに「もう一度出してもらう」
ここでAIを使う意味が出てきます。
人間が毎回、「この単語は前に正解したな」「そろそろ復習した方がいいかな」と判断して、問題を選ぶのは意外と面倒です。
そこでAI家庭教師に、以前に正解したものも、もう一度出題するという役割を持たせています。
イメージとしては、単なるリマインダーではありません。
ただ思い出させる
ではなく、
もう一度、自力で答えられるか確かめる
ところまで行います。
今回の実践を通して、我が家ではこの違いを意識するようになりました。
「できなかった」は、復習の失敗ではない
ここは今回の実践で特に大事だと感じたところです。
復習で、「前はできたのに、今回はできなかった」となると、一見すると後退したように見えます。
でも、見方を変えると、今まで見つけられていなかった弱点が見つかったとも言えます。
「一度できた」という記録だけを見ていれば、その単語は「できるもの」のままです。
もう一度出題したからこそ、「今は思い出せない」という状態が分かりました。
だから我が家では、「できなくなったことを発見すること」も復習の役割だと考えるようになりました。
ヒントを出すときも「自力で答えた」とは分ける
もう一つ、AI家庭教師で工夫しているのがヒントです。
英単語を思い出せないとき、いきなり答えを教えてしまうと、「見れば分かった」のか、「自分で思い出せた」のかが分かりにくくなります。
そこで、ヒントを段階的にしています。
段階ヒント
もう一つ、AI家庭教師で工夫しているのが段階ヒントです。
さらに、ヒントを使って正解した場合は、「ヒントなしで自力正解」と同じ扱いにはしない設計にしています。
今回の busy の場面でも、
「bからだったっけ」
→「bu」
→「わからん」
→答えを確認
という流れになりました。
これは単に「busyを間違えた」という記録より、どこまで自力で思い出せたのかを見る材料になります。

復習は「間違えたもの」だけでは足りなかった
今回の実践から、我が家の考え方は少し変わりました。
以前は、間違えたものを復習するという考え方が中心でした。
今は、間違えたものも、できたものも、もう一度思い出せるか確認するという考え方です。
もちろん、これで「必ず定着する」と確認できたわけではありません。
まだ実践の途中です。
ただ、
一度正解した
↓
時間を置いて再出題する
↓
自力で思い出せるか確認する
↓
出てこなければ、もう一度復習する
という流れを作ることで、以前よりも「今どこが思い出せないのか」を把握しやすくなりました。
「もう一度」をどう続けるか
ここまでやってみると、次の課題も見えてきます。
それは、**「もう一度やること自体を、どう楽しくするか」**です。
学習では、必要だと分かっていても、同じ問題をもう一度やるのは面倒に感じることがあります。
そこで最近は、「復習しなさい」ではなく、**「前にできた問題、今も答えられる?」**という挑戦に近い形にできないか、と考えています。
AI家庭教師なら、過去の問題を再び出す役割を持たせることができます。
そのため、**「忘れたものを拾う」だけでなく、「もう一度挑戦する」**という使い方にも可能性を感じています。
ここはまだ実践中です。
AI家庭教師を作って分かったこと
AI家庭教師を作り始めた当初は、「どうやって英単語を教えるか」が中心でした。
しかし、実際に子どもと使ってみると、課題は少しずつ変わってきました。
教えることだけが問題ではなかった。
むしろ、
- 以前できたことを覚えているか
- 自分で思い出せるか
- ヒントがあれば答えられるか
- もう一度やる必要があるか
といったことを、どう確認するかが重要になってきました。
その結果、AI家庭教師も、「新しいことを教える先生」だけではなく、過去の学習をもう一度取り出して確認する役割を持つようになっています。

まとめ:「できた」で終わらせない
今回の実践で一番大きかった気づきは、「一度できた」と「今も自分で思い出せる」は違うということでした。
だから現在は、
できた
↓
卒業
ではなく、
できた
↓
時間を置く
↓
もう一度出す
↓
自力で思い出せるか確認
↓
できなければ復習
という流れを作っています。
まだ、この方法で学力がどれだけ伸びるのかを検証できた段階ではありません。
それでも、実際に使ってみて、**「できなくなったことを発見できる」**ことには、復習そのものとは別の価値があると感じています。
AI家庭教師は、最初から完璧な仕組みだったわけではありません。
使う → 問題を見つける → 修正する → また使う。
その繰り返しの中で、少しずつ形が変わっています。
AI家庭教師の改善過程をまとめて読む
今回の「できた問題も復習する」という仕組みは、AI家庭教師の改善過程の中で生まれたものです。
これまでの改善については、こちらに時系列でまとめています。

AI家庭教師は、最初から現在の形だったわけではありません。
実際に使いながら問題を見つけ、その都度、設計を修正してきました。

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