【神奈川県版】塾なしAI家庭教師、実際に「実力診断」をやらせてみた結果

AI家庭教師 実践記

前回、AIに「まず現在地を測らせる」ための診断プロンプトを全文公開しました。

【神奈川県版】塾なしAI家庭教師、いきなりテストより先に「実力診断」から始めた話
神奈川県公立高校を目指す塾なし家庭が、AI家庭教師にいきなりテストではなく「実力診断」から始めさせた理由とは。ゴールを見せてやる気を引き出す声かけと、そのまま使える診断プロンプトを全文公開します。

今回はそのプロンプトを、実際にわが子に使ってみた結果をそのままお届けします。正直、診断が始まる前は「まさかのレベル0からのスタートだったらどうしよう」と、親としてかなりドキドキしていました。

結論から言うと——思っていたよりずっと良い結果でした。


1. 診断を始める前の親の本音

前回のプロンプト通り、AIはまず中1・1学期期末テストの問題例を見せて、「これが解けるようになるよ」と伝えるところから始める予定でした。しかし今回は、スタート時にうまく先生役の声を聞き取らせることができず、肝心の問題例の部分が流れてしまいました。問題例だけを改めて見せることもできますが、あくまで「授業」の一環として見せたいので、ここは次回の診断で最初からやり直すことにしました(このあたりの様子は、また次回お伝えします)。

続けて、AIが指定通りのメッセージを伝えました。

「いまわからないことを私と一緒に少しずつ学んでいこう」
「少しずつ学ぶためにまず、あなたがどれだけ英語をわかっているか試したいと思います」

このクッションのおかげか、「テストされる」というより「一緒に確認してみよう」という空気で診断がスタートしたのは狙い通りでした。


2. 診断結果:カテゴリ別到達レベル

AIが出してきた結果がこちらです。

(※ここで言う「ゴール」=中1・1学期期末テストの単元・範囲です。これについては、前回の記事でプロンプトに記載されています。ただし、次回の記事でさらに詳細に記載する予定です。)

カテゴリ到達レベルコメント
アルファベット・ローマ字レベル0(途中まで)ABCまでは確認できたが、26文字は未確認。次回に持ち越し
基礎単語レベル2曜日・数字(1〜11)・色を理解。基礎はかなり良好
基本文構造(読み)レベル1“This is a book.” は正しく訳せた。疑問文は説明後に理解
基本文構造(書き)レベル1自己紹介の一文を自分で作れた。年齢の文はヒントがあれば作れそう
文法理解レベル0〜1be動詞の役割は説明で理解できたが、自分の言葉での説明は未確認

正直、「基礎単語」がレベル2まで到達していたのは嬉しい誤算でした。学校の授業だけでここまで身についているとは思っていなかったので、素直に驚きました。

一方で「アルファベット・ローマ字」は診断が途中で終わってしまい、26文字すべての確認までは至りませんでした。これはこちらの想定不足で、子どもの声がうまくPC(先生役のAI)に届いていなかったことが原因でした。1回の診断で全カテゴリを完璧に測りきるのは難しいという、地味に大事な気づきでした。とはいえ、多少の取りこぼしは後からいくらでも取り返しがつきますし、あまり大きな問題ではないと感じています。


3. AIからの総合評価

AIは総合評価を「10段階中7」としてくれました。そして、こう続けました。

今の時点でも、小学校内容はかなり身についています。このまま中学校へ進学しても、授業には十分ついていける可能性が高いです。ただし、90点以上を安定して取るためにはあと少しだけ土台を固める必要があります。

「今のままで大丈夫」でも「全然ダメ」でもない、現実的で前向きな着地点を示してくれたのが印象的でした。ここで無闇に不安を煽られても、無根拠に安心させられても、親としては困ってしまうので、このバランス感覚はありがたかったです。


4. 優先して埋めるべき「3つの穴」

AIが挙げてくれた優先課題は、次の3つでした。

  1. be動詞と一般動詞の違いを一瞬で見分けられるようにする(”I am happy.” と “I play soccer.” の違い)
  2. 自己紹介を3〜5文書けるようにする(名前・年齢・好きなもの・挨拶)
  3. アルファベットを完璧にする(順番に読めるだけでなく、ランダムに聞かれても即答できるレベル)

どれも漠然とした「英語を頑張ろう」ではなく、「何を、どのレベルまで」がはっきりしているのが、AI診断ならではの解像度だと感じました。


5. 提示されたオーダーメイドカリキュラム

診断結果をもとに、AIは3月(中学入学)までの5段階のロードマップを提示してくれました。

時期内容
7〜8月アルファベット完全マスター/ローマ字/数字/曜日/色
8〜9月This is〜/I am〜/You are〜/He is〜/She is〜 の意味理解
9〜10月自己紹介文を5文程度書けるようにする
10〜12月be動詞・一般動詞・疑問文・否定文の練習
1〜3月中学校の教科書(NEW HORIZONなど)の最初の単元を先取り

診断結果を受けて、AIは「今の理解度なら60〜70点レベルの土台はすでにある」「数か月の練習で90点以上も十分狙える」という見立てを出してくれました。これが本当にその通りになるかは、これからの実践次第ですが、少なくとも「何を、いつまでに」がはっきりした状態でスタートを切れるのは、塾なしで進める上で心強い材料になりました。


6. 診断を終えた子どもの本音:「褒められすぎ」

診断が終わった後、子どもに感想を聞いてみました。返ってきたのは、正直予想していなかった一言です。

「なんでも肯定的に言われている気がする。むしろ、できていないところをちゃんと指摘してほしい」

親としては、AIが優しく前向きな声かけをしてくれることに安心していた部分もあったのですが、当の本人からすると「優しさ」よりも「本当の課題」を求めているということがよくわかりました。

考えてみれば、うちの子は「間違えても大丈夫」という空気には最初から乗ってくれていたタイプで、萎縮対策として仕込んだ優しい声かけが、逆にもどかしく感じられてしまったのかもしれません。診断プロンプトは「委縮しないように」という前提で作りましたが、子どものタイプによっては、もっとはっきり課題を伝えたほうが響くというのは大きな発見でした。

そこで次回の診断では、以下の2点をAI先生にあらためてオーダーする予定です。

  1. 前回の音声トラブルで流れてしまった「問題例を見せる」ところから、きちんとやり直す
  2. 総合評価やコメントで、できていない点をこれまでよりはっきり具体的に指摘してもらう(優しさを保ちつつも、曖昧な励ましに終始しない)

このあたりのプロンプトをどう調整したかも、次回の記事で公開する予定です。


7. 診断をやってみてわかった注意点

良いことばかりではなく、実際にやってみて気づいた注意点も共有します。

  • 1回の診断で全部を測りきれるとは限らない。うちの場合、アルファベットのカテゴリは途中で終わってしまいました。「今回確認できた範囲での結果」という前提を忘れないことが大切です。
  • 診断結果に子どもの実名を含めた形でAIが出力してくることがある。今回の診断でも自己紹介文の例に実名がそのまま使われていました。ブログ等で結果を公開する際は、必ず名前を伏せる・仮名にするなどの配慮が必要だと痛感しました(このブログでも、実名部分はすべて伏せています)。
  • 総合評価が良かったからといって油断せず、「優先して埋めるべき穴」の3つは早めに着手するのが大事だと感じています。
  • AIの「前向きな声かけ」が、必ずしも子ども本人にとって心地よいとは限らない。今回のように「もっと指摘してほしい」というタイプの子どももいるので、プロンプトは一度作って終わりではなく、様子を見ながら微調整していくものだと感じています。

8. まとめ:診断→カリキュラム→実践のサイクルへ

今回の診断で、我が家のAI学習は次のフェーズに入りました。

  1. 診断(完了):現在地は「基礎単語は良好、アルファベットとbe動詞周りに伸びしろ」
  2. カリキュラム(提示済み):7月からの5段階ロードマップ
  3. 実践:これから毎月、カリキュラム通りに進んでいるかをAIと一緒にチェックしていく

次回は、実際にこのカリキュラムの「第1段階(アルファベット完全マスター)」に1ヶ月取り組んでみた進捗を報告する予定です。同じように診断プロンプトを試された方がいれば、ぜひ結果を教えてください。


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