book・English・guitarを覚えた日と、「毎回あいさつ」問題

AI家庭教師 実践記

前回、「準備はいい?」と聞いて先に進まない不具合を直しました。

初めての文法回、「Are you」と「Do you」の壁にぶつかった話
単語学習から文法回へ切り替えた初回のレッスン報告。中1英語の定番のつまずき「be動詞と一般動詞の使い分け」と、子どもの感想から生まれた「即時の復習チェック」というプロンプト改善を公開します。


今回は、その修正版プロンプトで迎えた単語回のレッスン報告と、そこでまた見つかった新しいつまずきについてです。


1. 復習7語で相次いだスペルミス、それでも全部正解にたどり着いた

今回はまず、これまで学んだ7つの単語(music, teacher, practice, student, friend, family, school)の復習からスタートしました。
正直、誤答の数は今回が一番多かったかもしれません。

  • teacher →「tycea」
  • practice →「rueya」「practica」
  • student →「stud」
  • friend →「furend」
  • family →「fameir」
  • school →「sykur」

かなり崩れた綴りが並びましたが、間違った箇所を一つずつ確認しながら書き直すことで、最終的には7語すべて正しいスペルにたどり着けました。
一度で正解することよりも、間違えたときにどう修正するかのプロセスの方が、このAI家庭教師では重視されているので、数の多さ自体はそこまで心配していません。


2. 新しい3語:book・English・guitar は初回から好調

新出単語のbook(本)・English(英語)・guitarは、スペル確認後の再テスト(意味だけを提示して書かせる確認)でも、3語とも正答できました。

特にEnglishは、最初のEを大文字にするというルールも含めて正しく書けていたのは良い成果でした。


3. 新しく見つかった、2つの「あるある」なつまずき

前回の「準備はいい?」問題を直して、今回は快調に進むかと思いきや、レッスンの様子を振り返ると、また新しい違和感が2つ見つかりました。

つまずき①:あいさつと進捗を、毎回律儀に繰り返す

前回、プロンプトに「あいさつ→進捗表示→問題」という開始時の3ステップを明記しました。

ところが、AIはこの3ステップを律儀に毎回(2問目以降も)繰り返すという、少しやりすぎな挙動を見せていました。

こんにちは!
今は復習7語のうち1語目、今回の単語回全体ではまだ1割くらいだよ。
第1問:「音楽」を英語で書いてみよう!

これ自体は悪くないのですが、2問目、3問目でも毎回「こんにちは!」から始まってしまうと、テンポが悪く、不自然な繰り返しになってしまいます。

つまずき②:正解・不正解を言わずに、次の問題へ進む

もう一つ気になったのは、生徒が答えを出しても、「正解」とも「不正解」とも言わないまま、次の問題に進んでしまう場面があったことです。
以前のプロンプトではできていたことなので、ルールを追加・変更していく過程で、いつの間にか失われてしまっていたようです。


4. 修正:あいさつは最初だけ、進捗は「次に進むとき」に一言添えるだけ

この2つを踏まえて、プロンプトに「応答フォーマットに関する重要ルール」を追加しました。

【応答フォーマットに関する重要ルール】
a. あいさつは、セッション内で最初の発話のときだけ行うこと。
 2回目以降の応答では、あいさつを繰り返してはならない。
b. 進捗表示は、次の問題に進むタイミングでのみ、その発話の
 中に自然に組み込むこと。独立した挨拶文のように、毎回同じ
 形式を機械的に繰り返す必要はない。
c. 生徒の回答を受け取ったら、必ず次の順番で応答すること。
  ①正解か不正解かを明示する(例:「正解!」「おしい、
   ここが違うよ」)
  ②不正解の場合のみ、具体的な訂正ポイントを伝える
  ③(必要に応じて進捗を一文に含めつつ)次の問題を出す
 判定を告げずに、いきなり次の問題へ進んではならない。

さらに、AIが実際にどう応答すればいいのか具体的にイメージできるよう、会話例もプロンプトに含めました。

1問目:「こんにちは!今は復習7語のうち1語目、全体でまだ
1割くらいだよ。第1問、『音楽』を英語で書いてみて。」

2問目(1問目正解後):「正解!music、スペルも意味も
バッチリです。今は2語目、全体で2割くらいだよ。第2問、
『先生』を英語で書いてみよう!」

「あいさつ」「進捗」「判定」という3つの要素を、毎回すべて律儀に独立させるのではなく、1つの自然な文の中に溶け込ませる、というイメージです。ルールを追加する際、つい「これも必ず言わせよう」と要素を積み上げてしまいがちですが、それぞれの要素を”いつ・どのタイミングで”言うべきかまで指定しないと、AIは杓子定規に全部を毎回繰り返してしまう、ということを学びました。


5. あわせて追加:セッションの最後に「今日出た問題」を全部おさらい

もう一つ、今回追加したのが「セッションおさらい」機能です。これまでも間違えた問題を出し直す「間違い直し」はありましたが、今回出題したすべての問題(正解・不正解を問わず)を、最後に一覧でまとめて振り返りたいという要望を反映しました。

【セッションおさらい】
セッションを終了する前、「間違い直し」フェーズとは別に、
今回のセッションで出題したすべての問題を、正解・不正解を
問わず出題順に一覧としてまとめ、生徒に提示すること。
各問題について、最終的な正解と、生徒が最終的に正しく
答えられたかどうかを簡潔に示すこと。

「間違い直し」が苦手な部分だけをもう一度確認する機能だとすれば、この「セッションおさらい」は今日やったこと全体を、達成感とともに振り返る機能という位置づけです。


6. 次回は文法回:範囲をあえて絞る

次回は、単語⇄文法の交互ローテーションに従って文法回に戻ります。
ただし今回は、大問3の中でも「be動詞と一般動詞の使い分け」だけに絞り、疑問文・否定文には進まないという方針にしました。

これまでの診断で、be動詞と一般動詞の使い分け自体がまだ完全に定着していないことがわかっているため、土台が固まっていない状態で範囲を広げるより、一点に絞って確実に固めることを優先しています。
あわせて、この文法練習にも、今回覚えたbook・English・guitarを含む既習単語を積極的に例文へ使うようにしました。


7. まとめ:直したつもりが、また新しい綻びが見つかる

「準備はいい?」を直したら、今度は「あいさつを繰り返しすぎる」「判定を言わずに進む」という新しいつまずきが見つかりました。プロンプトの改善は、一つ直すとまた別の綻びが顔を出す、というのを繰り返している実感があります。

ただ、これはネガティブなことではなく、「型」が少しずつ洗練されていく過程そのものだと捉えています。次回のレッスンで、この修正がどう機能するか、引き続き報告していきます。

このような試行錯誤の積み重ねも含め、我が家の取り組み全体は【完全ガイド】塾なしで神奈川県公立高校に合格するためのAI活用法でご覧いただけます。

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